ひとりごと


2002年5月26日

GVHDは嬉しいか悲しいか

 GVHDとは、骨髄移植患者に少なからずかならず起こるものである。簡単に説明すると 移植されたドナーさんのリンパ球が患者の体を異物として排除しようとしておこる反応である。 骨髄移植後、何年か経過すると免疫寛容ということが起こりドナーさんのリンパ球は患者の体を攻撃 しなくなるというものである。【もう少し簡単にいうと隣に誰かが引っ越してきた初めはあやしいと 思っていても、顔なじみになるとあやしいと思わなくなるのと同じ】。

 激しい反応、急性GVHDになると命がうばわれる可能性が高く、我々患者にとって怖い存在である。 しかし、慢性GVHDとなると若干は出たほうが良いといわれている。それは、残っている白血病 細胞を根絶やしにしてくれる可能性があるからだ。末梢血に悪い細胞がない。マルクをしても出ていない。 とはいっても、まだ多数の白血病細胞が残っている、その検査上現れてこないものをやっつけて くれるわけだ。 

 よって出ている人はうっとうしいし、出ていない人にとっては不安なのである。

 出ていない人は不安であると思うが、やはり主治医としっかり話し合いをし納得のいくように すべきと考える。管理人当人も現状においてあまり反応が出ていなかった為、相談し免疫抑制剤 を減らしてもらった。結果、関節痛と腹痛、口内炎が出ている。肝臓は毎日白目を自分でチェック しているが今のところ問題はない。

 今の判断が吉とでるか凶とでるかは、数ヶ月後の結果による。


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