ひとりごと


2002年5月29日

不採算患者

 唐突な話なのだが、我々白血病患者は医療従事者から見ればお荷物患者である。゜おおきな声 ゜ではいえないが、白血病患者は 、手間はかかるわ、利益率が悪いしいい所はないのである。日本の社会保険制度においては医療費の抑制の為、長期入院患者の診療報酬にペナルティを 課している。すなわち、簡単にいってしまうと長期入院をしていればしているほど病院に金が入ってこない制度なのである。 管理人も連続、約460日入院していたわけであるし、一般の普通の癌患者が切って貼って約1ヶ月入院といったのとスケールが 違うのである。実は、管理人自身がまだ病気をしらないころニュースで自宅近くの某鉄道関係病院が新しく骨髄移植病棟を新築 したと聞き、”不採算なのによくやるねえ”と思っていた。【ちなみに僕はこの病院で移植は受けていない】

 一ヶ月、2割負担にもかかわらず、100万円を超す医療費を負担された人は私だけではないと思うが、病院にとっては赤字なのである。 よくも面倒見てくださった。と感謝している。このホームページを作っていく過程においてネットで情報しているのだが 、この頃移植件数が増えているため、無菌病棟が空くのを待っている時間が長くなってきているとのこと。昨今、なんでもリストラ の時代ではあるが、不採算の移植施設が増えるよう”救命に重点をおいた医療改革”がされるよう願っている。


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