ひとりごと


2002年6月3日

ドナーさんと会う

 3月に仕事復帰の挨拶まわりをしていた時、ドナーさんと会った。正確にはドナーになるため入院直前で 中止となった人であるが、以下ドナーさん'と表記します。ドナーさん'は骨髄バンクからの連絡で 入院日、採取日が決まっていたとのことであったが、直前でキャンセルになり、理由は教えてもらえなかったとのこと。 ふと直前にキャンセルとなった理由が脳裏に浮かんだ、次の瞬間、思わず”患者本人は、あなたの献身的 な心にキャンセルになった理由はわかりませんが、喜んでいると思います。ありがとうございました。 本人にかわりお礼申し上げます。”と言葉が出た。僕は、その人に自分に骨髄を提供していただいたドナー さんにイメージを重ねていたのかもしれない。骨髄バンクを通じての手紙のやりとりは一年以内と決められているので、 移植前に書いた一通の手紙しかドナーさんのほうには届いていない。ある程度元気になって 今、もう一度手紙をだそうにも届きようがないのだ。数ヶ月前のプロジェクトXという番組の特集では 元患者さんとドナーさんがあっている場面があったが、僕も自分のドナーさんに直接あってお礼がいいたいし、 近況なども報告したい骨髄バンクも直接会うことはできないにしろ、もう少し規制をゆるめてほしいと 思っている。

今回、ドナーさん'に出会って話しができたことはとても有益で貴重な時間であった。


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