ひとりごと


2002年6月25日

骨髄移植ダイエット

 現在、数々のダイエット方法が世間で話題となっている。例えば、低インシュリンダイエット、健康食品を 使用した方法等数え上げればきりがないほどである。かくして、管理人も健康時、少し、いやいやずいぶんと 多い体重を気にして食事を減らすなどのダイエットを試みたが成功はしなかった。
しかし、骨髄移植をしたことによってダイエットに成功したのである。術前は、身長180センチ、体重95キロくらいあった のが、術後は体重が55キロほどになった。な・ん・と40キロのダイエットをしたわけである。ちなみに新聞の折り込みチラシ のダイエットの成功例に11.6キロ減、激痩せと書いてあった、管理人の場合40キロ痩せたのであるから 超.......激痩せとでも表記せねばならない。移植時、実は闘病記にも書いてあったいろいろな理由により 約6ヶ月食事をとっていない。栄養はすべてこつこつと蓄積されていた脂肪組織と中心静脈栄養によってまかなわれ 飢えをしのいだともいえる。もし僕が移植前体重が50キロであったとすると、40キロのダイエットが成功すると 現在の体重は10キロであったわけだと考えるとデブな体も役に立ったということだ、何がいつ幸いとなるか 不思議なものだ。

 話はそれるがダイエットに成功すると体がかるくなっているので比較的に楽になったことが多いが かえって困っていることがある、これはデブの人必見だ、まず第一に痩せると寒いのである、移植後はほとんどの人が 貧血らしいのだが闘病仲間に怒られてしまうので小さな声で言うが実は管理人のヘモグロビンの値は13くらいである。 ほとんど正常人に近いのである、ということは、寒いというのは貧血なのではなく皮下脂肪がないからであると推測される。 お腹をつまんでみても脂肪らしいものが見あたらないのもこの判断が正しいといえる理由のひとつであろう。 寒いと夏場は良いのではないかと思われる方がいるかもしれないが、この季節、コートを来て歩いているのは、Yasuと変態おじさん くらいであろう、コートを着込んでいる人の周りに大勢半袖の人がいる光景を想像していただくとこっけいであるといえよう。 第二に気にしているのはコレステロール値、高いのを気にしているのではなく低いのである、値100を越えたのはここ数ヶ月であって 、それ以前は下限値の半分もなかった、一般に管理人のような癌患者はコレステロール値が低くなるといった事例が多くみられると のことだか低コレステロールは気になる、というのはニュースでご存じの方もみえると思うが高いのは確かに心疾患、高血圧等を 引き起こし成人病の原因となりうるが、ここ最近の研究では下がりすぎはかえって予後が良くなくコレステロールの基準値 を変更し、コレステロールの薬で治療していた人が急に薬を飲まなくてもよい旨指示される例も少なくないらしい。 第三に、あえてこれに名前をつけるとするとデブオーラとでも言おうか、その存在はあまり知られていないがデブ特有のオーラが 痩せたことにより消滅しまったことだ、管理人がデブだったときには感じなかったのだがその存在は確実にある、昨日 名古屋場所が近いこともありお相撲さんがあるいているのを見た、彼らとすれ違う際、普段、人と人がすれ違う以上に 無意識に距離をあけてしまった、それがデブオーラが存在する証拠でもある。ところでなぜ管理人がデブオーラがなくなって 困っているのかというと、ある程度丈夫にはなったとはいえ、管理人はまだまともに歩けないからだ、特に弱いのが人を避けるような 動作、出来ることなら自分が避けるのではなく、すれ違う相手に避けて欲しい。以前ならばデブオーラがあったので すれ違う人々は自然と僕を避ける様にし前方の視界は自ずと開けていた、しかし今はどうだろう、やはり動作がつらいながらも 人と当たらないように避ける動作をしなければならない。辛い辛い。


ひとつ前に戻る