ひとりごと


2002年8月4日

久しぶりのグレープフルーツジュース

 免疫抑制剤がゼロになったので、早速禁止されていたグレープフルーツジュース を飲んだ。美味かった。あのなんともいえない、ほんのりとした苦みが脳内のエンドルフィンの分泌を促進 しているような気がする。そういえば緊急入院してから飲んでいないから、約2年1ヶ月ぶりに飲んだことになる。 そもそも、このグレープフルーツが禁止されている理由は、他のカンキツ類【温州みかん、レモン等】には含まれていない フラノクマリンという物質が小腸中に存在する(CYP3A4)の作用を阻害するため薬物吸収に影響を及ぼすためと考えられているため である。【疑いであって現在のところ機構は断定されていない。肝臓のチトクローム P450が関与しているともいわれている。】 参考までに我々白血病患者が服用している可能性があるもののみ、列記すると血圧降下剤→Ca 拮抗剤、免疫抑制剤 シクロスポリン、 タクロリムス水和物、トリアゾール系抗菌剤がある。また現在、使用上の注意に記載がなくともCYP3A4により代謝している可能性 があるものはグレープフルーツを飲食はさけた方が良いものと思われる。また、飲食の量により多少の影響の度合いが異なる が【注意書きでグレープフルーツジュースとわざわざ言っているのは、果物そのものよりジュースにすることにより大量にフラノクマリンを摂取する 可能性がある】、グレープフルーツにより血中の薬物量が5倍になったという報告もあるようなのでジュースのみでなく、 果肉を食するのも止めた方が賢明であると考えられている。また影響のある薬を中止となった後飲む時期については 薬が体内に全く残っていないことが条件となる。というわけで、管理人は薬、中止後2日後に飲んだ。補足であるが グレープフルーツの仲間のスウィティもだめなので念のため。


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